ミネラルってそもそも何?
ミネラルは、私たちの体が健康に働くために、ビタミンと同じくらい大切な栄養素です。骨や歯を作ったり、筋肉を動かしたり、神経の働きを助けたり、体の中のさまざまな機能をスムーズにする役割があります。体の中で自分で作ることができないので、食べ物から摂る必要があります。
日本人がミネラル不足になっている主な理由
- 食生活の変化(欧米化・加工食品の増加)
- 昔ながらの和食が減り、インスタント食品、レトルト食品、ファストフードなど、手軽に食べられる加工食品を摂る機会が増えました。
- 加工食品には、ミネラルが少ないだけでなく、リン酸塩などの添加物が含まれていることがあります。リン酸塩は、せっかく摂ったミネラルの吸収を妨げてしまうことがあります。
- 精製された穀物(白米や白いパンなど)や砂糖を多く摂ることも、ミネラル不足につながります。これらは精製の過程で多くのミネラルが失われています。

- 野菜の摂取量不足
- 厚生労働省が推奨する1日の野菜の摂取量は350gですが、多くの日本人がこれを満たせていません。野菜はミネラルの大切な供給源なので、不足するとミネラル全体が不足しやすくなります。
- 土壌のミネラル減少
- 度重なる化学肥料や農薬の使用によって、土壌のミネラルバランスが崩れ、昔と比べて野菜などの食べ物自体に含まれるミネラル量が減っていると言われています。
- 朝食の欠食や偏った食事
- 朝食を抜いたり、ラーメンや菓子パンなど特定の食品に偏った食事をしたりすると、必要なミネラルを十分に摂ることができません。特に、ダイエットなどで極端な食事制限をすると、ミネラル不足に陥りやすくなります。

ミネラル不足が体に及ぼす影響
ミネラルは体の様々な機能に関わっているため、不足すると色々な不調が出てきます。
- 骨や歯がもろくなる:特にカルシウムが不足すると、骨粗しょう症のリスクが高まります。
- 疲れやすい、だるい:鉄分が不足すると貧血になり、頭痛や倦怠感、息切れなどが起こりやすくなります。マグネシウム不足も疲労感やだるさにつながることがあります。
- イライラしやすい、気分が落ち込む:マグネシウム不足は精神的な不調にも影響すると言われています。
- 味覚がおかしくなる:亜鉛が不足すると、味覚を感じる機能が低下することがあります。
- 免疫力が下がる:亜鉛やセレンなど、免疫機能に関わるミネラルが不足すると、風邪をひきやすくなるなど免疫力が低下することがあります。
- 筋肉がつりやすい:カルシウムやマグネシウム、カリウムのバランスが崩れると、足がつりやすくなることがあります。

ミネラルを効率よく摂るには?
ミネラルは体内で相互に作用し合うため、特定のミネラルだけを摂るのではなく、バランス良く摂ることが大切です。